スペーシア X

浅草から東武日光・鬼怒川温泉へ。六両編成のN100系に、ラウンジ・個室・半個室が同居する。

  • 所要時間: 浅草〜日光 約2時間
  • 発着駅: 浅草駅 特急専用ホーム
  • 定員: 212名(個室5室)
  • 料金: Price on Request — コンシェルジュがお見積り

体験について

浅草の特急ホームに、六両編成で入る。定員二百十二名、座席の種類は六つ。ラウンジ、個室、半個室、プレミアム、スタンダードが一本の列車に同居する。

両端の一号車と六号車は、運転台の直後がラウンジと個室。側窓が六角形なのは、この二両だけ。三号車から五号車が座席車にあたる。

浅草から東武日光まで約一時間五十分、鬼怒川温泉まで約二時間。白い車体は日光東照宮陽明門の胡粉、窓まわりは鹿沼の組子と江戸の竹編み細工。意匠は行き先の側から取られている。

車両形式はN100系。二〇二三年グッドデザイン賞、二〇二四年鉄道友の会ブルーリボン賞。東武鉄道の同賞受賞は、百系以来三十三年ぶりだった。

客室

01 コックピットスイート

Cockpit Suite

号車
6号車 運転台直後(全1室・部屋番号1/最大7名)
広さ
約11㎡
設備
可動式ソファ、ミニテーブル、コンセント

私鉄特急で最も広い個室。前方と側面の窓から線路の先が見える。飾り照明は、日光東照宮陽明門の柱に刻まれた「グリ紋」を象ったもの。車内巡回のため、乗務員が出入りする。

02 コンパートメント

Suite

号車
6号車(全4室・部屋番号2〜5/各室4名)
設備
コの字型ソファ、折り畳み式の可変テーブル、コンセント

壁は江戸の色名「四十八茶百鼠」にちなむ茶系、床は青の絨毯。この四室にしか使われていない配色。テーブルの畳み方で、卓を囲む形にも、向かい合う形にもなる。

03 コックピットラウンジ

Cockpit Lounge

号車
1号車 運転台直後
設備
4人掛け・2人掛け・1人掛けのソファ/カフェカウンター GOEN CAFÉ SPACIA X 併設

現存する日本最古のリゾートホテル、日光金谷ホテルと大使館別荘を下敷きにした内装。ラウンジの利用者は、整理券なしでカフェカウンターを使える。

04 プレミアムシート

Premium seat

号車
2号車(35席)
広さ
2+1列・シートピッチ120cm
設備
電動リクライニング、バックシェル構造、大型インアームテーブル、読書灯、コンセント

東武鉄道で初めて電動リクライニングを採用した座席。バックシェル構造のため、後ろの席を気にせず倒せる。

お食事

食堂車はない。一号車のカフェカウンター「GOEN CAFÉ SPACIA X」が、車内で供される食と飲みものの全部にあたる。GOEN の名は、カウンターに描かれた日光の五猿と「ご縁」を掛けたもの。

二〇二六年時点の品揃えは、日光珈琲のオリジナルブレンド、沿線のクラフトビール、上澤梅太郎商店の日光みそと湯波の味噌汁、酒粕のバターサンドなど、車内限定の商品が中心。メニューは随時入れ替わる。

一号車と六号車の利用者は整理券なしで購入できる(六号車はテイクアウトのみ)。二号車から五号車の場合はオンライン整理券が必要で、発行はおよそ二十組。

ハイライト

  1. 一室のみのスイート — 六号車の運転台直後、広さ約十一平方メートル。私鉄特急で最も広い個室で、定員は七名。一編成に一室しかない。
  2. 四十八茶百鼠の個室 — 六号車のコンパートメント四室は、江戸の色名にちなむ茶の壁に青い絨毯。編成の中でこの四室だけの配色。
  3. 五猿のカフェ — 一号車のGOEN CAFÉ SPACIA X。日光珈琲と沿線のクラフトビール。一号車と六号車の客は整理券なしで使える。

客室グレード・料金

  • コックピットラウンジ (Cockpit Lounge)
    1号車 / ※4人用は2名から利用可
    特別座席料金 1人用 / 2人用 / 4人用 / 要問合せ
  • コンパートメント (Suite)
    6号車・全4室
    特別座席料金(1室・定員4名) / 要問合せ
  • コックピットスイート (Cockpit Suite)
    6号車・全1室
    特別座席料金(1室・定員7名) / 要問合せ
  • 全編成貸切 (Full train charter)
    要相談

ご注意

特急券は乗車日の一か月前、午前九時から発売。抽選はなく先着で、一編成に一室のコックピットスイートは発売直後に埋まることが多い。特別座席(コックピットラウンジ・ボックスシート・コンパートメント・コックピットスイート)は、運賃とスタンダードシート特急料金に特別座席料金が加算される。車内カフェは一号車と六号車の利用者が優先で、二号車から五号車の客はオンライン整理券が必要、発行はおよそ二十組にとどまる。貸切については、東武鉄道が二〇二四年三月以降、編成を臨時列車や団体貸切として設定できる体制にある。区間・時期とも個別の調整となるため、早めの相談を。