讃岐と阿波 — 五つの寺と二つの庭

四国八十八ヶ所の環の上に、重森三玲が手がけた二つの庭があります。五つの札所とともに、一日でたどります。

  • 日数: 約9時間(09:00開始)
  • 料金: お問い合わせ
  • 出発地: 高松市内ホテル発着

旅の概要

四国八十八ヶ所は、四国四県をめぐる約1,400kmの巡礼路です。本ツアーはそのうち香川県の三ヶ寺と徳島県の二ヶ寺を、専用車と専属ガイドで一日かけて訪ねます。屋島の合戦跡、五剣山の山腹、志度湾に面した古刹——高松周辺の寺はいずれも異なる地形の上に建ち、それぞれ別の歴史を抱えています。

 

もうひとつの軸が、庭です。志度寺の書院前に広がる枯山水「無染庭」は、昭和を代表する作庭家・重森三玲が1962年に手がけた庭。その四年後、重森は徳島の阿波国分寺庭園を実測調査し、その石組を日本庭園中の第一級と評しました。重森が「つくった庭」と「読み解いた庭」を、同じ一日のうちに訪ねる。これが本ツアーの構成です。行程は第84番から第1番へと番号を下るかたちで進み、四国遍路が始まる霊山寺で一日を終えます。

 

ルート:高松市内ホテル → 屋島寺(第84番) → 八栗寺(第85番) → 志度寺(第86番)・無染庭 → 昼食 → 阿波国分寺(第15番)・国指定名勝庭園 → 霊山寺(第1番) → 高松市内ホテル

ハイライト

  1. 屋島寺 — 瀬戸内を見下ろす合戦の地 — 754年、鑑真の開創と伝わる第84番札所。鎌倉時代の本堂と平安期の本尊は、いずれも国指定重要文化財です。標高293mの屋島は1185年の屋島の戦いの舞台であり、境内には日本三大狸の一・太三郎狸を祀る蓑山大明神が建ちます。
  2. 八栗寺 — 天を突く五剣山の中腹に — 標高375mの五剣山中腹に建つ第85番札所。天長6年(829)、弘法大師の開基と伝わります。聖天堂には木食以空上人が東福門院より賜った歓喜天を祀り、商売繁盛と縁結びの信仰を集めてきました。参道はケーブルカーで結ばれています。
  3. 志度寺 — 海に開いた古刹と海女の伝説 — 推古33年(625)創建と伝わる第86番札所。高松藩主・松平頼重が寄進した仁王門は国指定重要文化財で、仁王像は運慶作と伝わります。謡曲『海人』に描かれた海女の玉取り伝説の地であり、境内には五輪塔群の海女の墓が残ります。
  4. 無染庭 — 伝説を石で置き直した庭 — 志度寺書院の南に面する枯山水。1962年、重森三玲の作庭による石庭です。横長の石は海女が命を落とした真珠島、白砂は瀬戸内海を表し、玉取り伝説そのものを石組で構成しています。書院の縁側から鑑賞します。
  5. 阿波国分寺庭園 — 石が風景になる場所 — 第15番札所の境内にある国指定名勝(2000年指定)。桃山時代の作庭とされ、阿波の青石を突き立てた石組が特徴です。高さ4.3mを超える立石は全国最大級。重森三玲が1966年に実測調査し、日本庭園中の第一級と評しました。
  6. 霊山寺 — 四国遍路が始まる寺 — 天平年間、聖武天皇の勅願により行基が開いたと伝わる第1番札所。四国遍路の出発点として「発願の寺」と呼ばれます。本堂は1964年の再建ですが、境内には約600年を経た多宝塔が残り、遍路装束を整える人の姿が絶えません。

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