下瀬&岩国

瀬戸内の海辺で、坂茂の下瀬美術館と錦帯橋——三百年を隔てた二つの建築を訪ねる旅。

  • 日数: 7時間(10:00開始)
  • 料金: お問い合わせ
  • 出発地: 広島市内ホテル発着

旅の概要

瀬戸内海は、古くから人・物・文化を結ぶ海の道でした。石や木材、人々、そして信仰までもが、この穏やかな海を渡り、瀬戸内ならではの文化を育んできました。その海辺には、三百年以上の時を隔てながらも、同じ思想を受け継ぐ二つの建築があります。

 

旅は広島から西へ、錦川へと向かうことから始まります。ここに架かる錦帯橋は、日本三名橋の一つに数えられる木造橋です。1673年、たびたび橋を流してしまう急流に向き合うため、五連の美しい木造アーチが生み出されました。釘を使わずに組み上げられた高度な木組みは、日本の伝統技術の粋を今に伝えています。

 

橋を渡った先、山頂には岩国城が建ち、眼下には錦川や城下町、瀬戸内へと続く穏やかな風景が広がります。麓には武家屋敷の面影が残り、かつての城下町の静かな佇まいを感じることができます。

 

午後は瀬戸内海沿いの大竹へ。2023年に開館した下瀬美術館を訪れます。プリツカー賞受賞建築家・坂茂が設計したこの美術館は、色鮮やかなガラスの可動式展示室が水盤に浮かぶように配置され、瀬戸内の島々から着想を得た建築が風景そのものと一体化しています。2024年にはPrix Versaillesにおいて「世界で最も美しい美術館」の一つに選ばれました。

 

木と石、ガラスと水。時代も素材も異なりますが、錦帯橋と下瀬美術館に共通するのは、自然を征服するのではなく、その風景と調和しながら美しさを生み出すという日本の建築思想です。江戸から現代へ――三百年以上にわたり受け継がれてきた、日本ならではのものづくりの精神をご体感ください。

 

ルート:広島市内ホテル → 錦帯橋 → 岩国城・武家屋敷 → 昼食 → 下瀬美術館 → 広島市内ホテル

ハイライト

  1. 下瀬美術館 — 水に浮かぶ可動の展示室 — 2023年、プリツカー賞建築家・坂茂の設計で開館。瀬戸内海を望む水盤に、色ガラスに覆われた8つの可動展示室が浮かぶ。Prix Versailles 2024で世界で最も美しい美術館の一つに選ばれた。
  2. 瀬戸内を望む昼食 — 美術館のフレンチ — 館内のレストランにて、穏やかな瀬戸内海と点在する島々を望みながら昼食。瀬戸内の旬の恵みを生かした料理を、建築と風景が一体となる特別な空間で、心ゆくまでお楽しみください。
  3. 錦帯橋 — 釘を用いぬ木組みの五連アーチ — 1673年、岩国3代藩主・吉川広嘉が架けた木造橋。日本三名橋の一つに数えられ、約三百年にわたり釘を使わぬ精緻な木組みで錦川を渡してきた。背後に岩国城と山並みが連なる。
  4. 岩国城 — 山上の天守と瀬戸内の眺望 — 1608年、初代藩主・吉川広家が標高約200mの城山に築城。現天守は1962年の再建で、最上階の展望台からは錦帯橋、城下町、そして瀬戸内の島々まで一望できる。
  5. 吉香公園と武家屋敷 — 旧藩主の居館跡 — 錦帯橋を渡った先に広がる、旧吉川家の居館跡。目加田家住宅や香川家長屋門など、江戸期の武家の暮らしを伝える建物が点在する城下の一画。
  6. 坂茂のヴィラ(オプション) — 美術館に隣接するSimose Art Garden Villa。坂茂が手がけた全10棟は一棟ごとに意匠が異なり、空間そのものに身を置く特別な滞在となる。

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