岡山 — 城下町の美をめぐる

後楽園、岡山城、大原美術館を巡り、岡山と倉敷の美と歴史に触れる一日。

  • 日数: 7時間(10:00開始)
  • 料金: お問い合わせ
  • 出発地: 岡山市内ホテル発着

旅の概要

岡山は、温暖な気候と晴天の日の多さから「晴れの国」と呼ばれてきました。古くから京都・大阪と広島、そして四国を結ぶ交通の要衝として発展し、城下町と商都、それぞれの文化が花開いた土地です。本ツアーでは、庭園、城郭、町並み、美術、工芸、そして茶の文化を通して、岡山に受け継がれてきた美意識を辿ります。

 

旅は、日本三名園のひとつに数えられる後楽園から始まります。岡山藩二代藩主・池田綱政の命により築かれたこの大名庭園は、広々とした芝生や池泉、借景として取り込まれた岡山城が織りなす優雅な景観で知られています。旭川を渡ると、その姿を水面に映す岡山城へ。黒漆塗りの外観から「烏城」の名で親しまれ、戦国から江戸へと続く岡山の歴史を今に伝えています。

 

午後は、江戸幕府の天領として栄えた倉敷へ。白壁の蔵屋敷やなまこ壁が倉敷川沿いに続く美観地区には、往時の商人文化の面影が色濃く残されています。その中心に建つ大原美術館は、1930年に創設された日本初の西洋美術を中心とする私立美術館。エル・グレコ、モネ、ゴーギャン、マティスなど、世界的な名作を静かな環境のなかで鑑賞することができます。

 

庭園、城、町並み、美術、そして茶文化を通して、岡山の豊かな歴史と美意識に触れる一日をお楽しみください。

 

ルート: 岡山市内ホテル → 後楽園 → 岡山城 → 昼食 → 倉敷美観地区 → 大原美術館 → 茶体験 → 岡山市内ホテル

ハイライト

  1. 後楽園 — 江戸の大名庭園 — 1700年に完成した池田綱政の大名庭園。兼六園・偕楽園と並ぶ日本三名園のひとつで、池泉回遊式の広い芝生と沢の池、唯心山が織りなす景は、対岸の岡山城を借景に取り込みます。国の特別名勝。
  2. 岡山城 — 烏城 — 1597年、宇喜多秀家が旭川のほとりに築いた城。黒い下見板張りの外観から「烏城」と呼ばれます。天守は1945年に焼失し1966年に再建、不等辺五角形の天守台や宇喜多・小早川・池田三代の石垣が残ります。
  3. 倉敷美観地区 — 天領の白壁 — 1642年に江戸幕府の天領となり、綿や米の物資集散地として栄えた商都。倉敷川沿いに白壁となまこ壁の蔵屋敷、柳並木が連なり、江戸期の町並みを今に伝えます。国の重要伝統的建造物群保存地区。
  4. 大原美術館 — 日本初の西洋美術館 — 大原孫三郎が画家・児島虎次郎を記念し、1930年に開いた日本初の西洋美術中心の私立美術館。ギリシャ神殿風の本館に、エル・グレコ《受胎告知》、モネ《睡蓮》、ゴーギャン、マティスらの名品を収めます。
  5. 備前焼 — 六古窯のひとつ — 備前市伊部を産地とする、釉薬も絵付けも用いない焼締めの炻器。日本六古窯のひとつで、約1200度以上で長時間焼く窯変により、一点ごとに異なる景色が生まれます。VIPオプションで窯元訪問が可能。
  6. 岡山の食 — 晴れの国の恵み — 全国シェア9割超のマスカット・オブ・アレキサンドリア、岡山白桃、瀬戸内の海の幸。和牛のルーツとされる新見の千屋牛は、日本最古の蔓牛「竹の谷蔓」の血統を引く黒毛和種です。

日程

Day 1 — 晴れの国の旅

10:00出発 / 所要 7時間

  • 10:00 岡山市内ホテル出発
    専属ガイドがホテルのロビーでお出迎えし、専属ドライバー付き車両で出発します。
  • 10:15 後楽園
    国の特別名勝・後楽園を散策。延養亭から沢の池、唯心山へと歩みながら、岡山城を借景に取り込んだ江戸の作庭美をご覧いただきます。
  • 11:30 岡山城
    旭川を渡り、「烏城」の名で親しまれる岡山城へ。不等辺五角形の天守台や、宇喜多・小早川・池田の三家により築かれた石垣を辿りながら、その歴史に触れます。最上階からは、後楽園と岡山市街を一望する美しい景色をお楽しみください。
  • 13:00 歴史的街区での昼食
    岡山の旬の食材を用いた昼食を、選び抜いた一軒で。倉敷あるいは岡山の茶空間で、一碗の抹茶と季節の和菓子を。
  • 15:00 倉敷美観地区
    倉敷へ移動し、倉敷川沿いに続く白壁の蔵屋敷やなまこ壁、柳並木を散策します。江戸時代に幕府直轄領(天領)として栄えた商都・倉敷の面影を、歴史ある町並みのなかに感じていただけます。
  • 15:30 大原美術館
    日本初の西洋美術館で、エル・グレコ《受胎告知》、モネ《睡蓮》ほかの名品を鑑賞。ご希望により学芸員によるキュレーター・ツアー(VIPオプション)も承ります。
  • 16:15 岡山へ向け出発
    倉敷を後にし、専用車にて岡山市内へ戻ります。
  • 17:00 岡山市内ホテル
    岡山市内のホテルへ到着。ごゆっくりお寛ぎください。

LAYERS OF THE EDO ERA

江戸の層 — 岡山に積もる六つの時間

岡山を歩くと、江戸という時代が一枚の絵ではなく、いくつもの層として残っているのに気づく。

後楽園の芝生は、二代藩主・池田綱政が十数年をかけて整えたものだ。完成図に従って一度に造られたのではなく、綱政が好みで手を入れ、子の継政が唯心山を築き、孫の治政が田畑を芝に変えた。庭は一人の構想ではなく、時間の堆積でできている。旭川の対岸に立つ岡山城は、それよりさらに古い。宇喜多秀家が黒い壁の天守を上げたのは1597年、関ヶ原の三年前だ。城は焼け、再建され、いまは三代の城主が積んだ石垣だけが当時のままに残る。

倉敷へ移ると、層はまた違う表情を見せる。天領となった町は綿で富み、白壁の蔵が川沿いに並んだ。その富の先に、大原孫三郎は一人の画家の夢を置いた。児島虎次郎がヨーロッパで選んだエル・グレコやモネが、瀬戸内の小さな町に届く。富が美に変わる瞬間が、ここにはある。

そして備前。釉薬も絵付けもない焼締めの器は、千年近く同じ土と火から生まれてきた。窯のなかで灰がかかり、炎がまわり、二つとして同じ景色は出ない。完成を急がず、偶然を受け入れる。そのことは、綱政が庭に手を入れ続けたことと、どこかでつながっている。

一日の終わり、一碗の抹茶を前にすると、これらの層が静かに重なって見えてくる。庭も、城も、町も、器も、誰かが時間をかけて「育てた」ものだ。岡山は、完成された一枚の景色ではない。手を入れ、待ち、また手を入れる——その繰り返しが、いまも続いている土地である。

追加可能オプション

 

  • 備前焼の窯元訪問(伊部)— 古窯と私的な工房で職人と
  • 倉敷美観地区のプライベート川舟
  • 大原美術館 学芸員によるキュレーター・ツアー
  • 染織・漆・伝統工芸の工房訪問
  • 岡山白桃・マスカットのプレミアム・フルーツ体験(季節限定)
  • 名門旅館での懐石ランチまたはディナー
  • 岡山の酒蔵での私的な酒蔵見学とプレミアム酒の試飲

実用情報

開始時刻/所要時間
10:00/7時間
料金に含まれるもの
・専属ドライバー付き車両
・専属ガイドの同行
・入場料

※本ツアー料金にはお食事、追加オプション料金は含まれていませんので、あらかじめご了承くださいませ。