京都寺院の茶室での茶の湯
THE STILLNESS OF TEA
京都寺院の茶室での茶の湯
京都の寺院に設えられた茶室にて、一座建立の茶事に向き合うひととき。
- 所要時間: 約60分
- 場所: 京都
- 定員: 1〜6名
- 料金: お問い合わせ
体験について
日本に喫茶が根づいたのは、栄西禅師(1141–1215)が宋より茶種を持ち帰った1191年に始まる。
栄西は臨済宗を日本に伝えた人物であり、1202年には京都最古の禅寺・建仁寺を開山。茶はその草創期から、禅院の修行と分かちがたく結びついていた。のちに著された『喫茶養生記』(1211年)は、日本最初の茶の書として、茶の効能と精神性を後世に伝えている。
鎌倉から室町にかけて、臨済宗の禅院は五山十刹の制度のもと、漢詩・水墨・建築・庭園・茶を含む大陸文化を受容する拠点となった。やがて室町後期、唐物中心の華美な茶から離れ、村田珠光が和漢の調和と簡素を説き、武野紹鴎がこれを継ぎ、桃山期に千利休が「侘茶」として大成する。茶は、禅から派生した一つの様式として、独自の精神性を獲得した。
利休の孫・宗旦の三人の息子に始まる表千家・裏千家・武者小路千家を三千家と呼び、いずれも今日まで連綿と継承されている。流派ごとに点前の所作・道具立て・茶室の設えが異なり、亭主がいずれの系譜に連なるかは、軸の選びや袱紗のさばきにまで及ぶ。
茶碗・茶杓・水指・釜・花入・軸——亭主はその日の季節、客人、銘の縁を読み、一席のために組み合わせを定める。客は、ただ眺めるのではなく、なぜこの取り合わせなのかを読み解く側に回る。和敬清寂の四規と、一期一会の心持ち。茶室に流れるのは、所作の沈黙と、湯の音である。
特徴・見どころ
- 寺院の茶室にて — 日常の喧騒から離れた静かな茶室で、亭主と客人がひとときをともにする茶の時間。
茶会は、客人が低い椅子に腰掛ける立礼(りゅうれい)形式にて行われます。
伝統的な茶室の空気感をそのままに、ゆったりと茶の湯の世界に身を委ねていただける、日本でも親しまれている茶席のかたちです。
舞台となるのは、通常は一般公開されていない特別な茶室。
この静謐で親密な空間の中で、日本の茶の美意識と、「間」に宿る静かな美しさに触れていただきます。 - 道具の取り合わせ — 軸、花、茶碗、釜――。
亭主は季節やその日の客人に合わせ、一つひとつの取り合わせを丁寧に選びます。
茶室に置かれる道具には、それぞれに意味や物語が宿り、静かな空間の中で、日本の美意識やもてなしの心が自然と立ち現れていきます。 - 薄茶 — 軽やかな薄茶は、季節の主菓子や干菓子とともに供されます。
かつて抹茶は禅僧たちにとって心身を整えるための「薬」とされ、静寂の中で一服をいただく時間には、身体を癒し、心を澄ませる意味が込められていました。
コース・グレード
実用情報
- ドレスコード
- 白足袋着用必須(当方で用意可)。香水・派手な装飾はお控えください。
- ご予約
- ご予約は7日前まで承ります。
7日前以降のキャンセルは100%となります。 - 料金に含まれるもの
- お薄、一般非公開の茶室の貸切
専属ガイドの同行 - 撮影について
- 亭主のご了承の範囲内で撮影は可能です。
フラッシュ撮影および点前中の撮影はご遠慮ください。